シン・働きたくないわけではない
発売日
火
内容紹介
この社会の隅っこで、
自分の人生を生きていく。
「働きたくない」と言いたくなる。でも、本当に働きたくないのかというと、なんか違う気もする。
そんな曖昧な気持ちを入口に、働くことにまつわる言葉や慣習、さらには生き方を見つめ直すエッセイです。
正社員の「正」って、なんだろう。会社に勤めていなかった日々は「空白」なのか。週5日、1日8時間も働くのが、なぜ最低限のようになっているのか。
約13年間の会社員経験と退職後の試行錯誤をもとに、身近な違和感を一つずつ掘り下げながら、働くこと、生きることについて考えました。
目次
- はじめに
第一部 「働きたくない」を見つめ直す
- 「働きたくない」わけではない
- 「働きたくない」と言いたくない
- 「働きたくない」を具体化する
- 「働きたくない」と言っている人に思うこと
- 「働く」とはなんだろう
- 理想と現実
第二部 労働に関するおかしな言葉たち
- 「平日」
- 「正社員」
- 「契約社員」
- 「社会人」
- 「社会不適合者」
- 「生活レベル」
- 「空白期間」
- 「FIRE」
第三部 おかしな労働慣習
- フルタイムが下限
- 労働者に経営者目線を求める
- 形骸化した挨拶
- 期末の作文コンクール
- 会社員は求められすぎる
第四部 どう生きていく?
- そもそも、どう生きたいのだろう?
- 徹底的に利己心にしたがう
- 試行錯誤を循環していく
- 「資本主義」とかどうでもいい
- おわりに
本文より
実は僕自身は、自分のことを「働きたくない」人間だとはあまり思っていないのである。まったく思っていないとは言わない。少しは思っている。ただ、それは自分の中に数多く存在する場当たり的で断片的な感情のうちの一つにすぎない。むしろ、どちらかと言えば働きたい感情のほうが存在感が強い気がする。
僕は、せっかく一度きりの自分の人生を生きているのだから、自分なりに何か価値を生み出して、人に届けて役に立ちたいと思っている。そしてそういう営みを「働いている」と解釈するとしたら、僕は働きたいと思っていることになる。
第一部「「働きたくない」わけではない」より
社会にピッタリはまるための規格があって、そこに適合していない、という意味なら、社会不適合なほうがむしろいい。いっそ清々しい。僕たちは規格に適合するか判定される工業製品ではなくて、人間なのだから。与えられた規格になんてはまってあげなくてよろしい。好きに生きようぜ。
第二部「「社会不適合者」」より
僕は今後も「働きたくないわけではない」というおまじないと共に、生き続けられる限り生きていく。
人生なんていつ終わるかわかったもんじゃないのだから、縮こまってたってしょうがない。堂々と、自分の納得感を軸にしながら生きていく。
「おわりに」より
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