労働文集 考働01
内容紹介
6人の労働経験を集めた「労働文集」です。
どのような仕事を経験して、そのなかで何を考えて、どんな行動をしてきたか。今後はどう行動しようと考えているのか。そういう話を6人それぞれが書いています。
他の人の労働経験に触れることで、ご自身の「働く」を見つめ直すきっかけになれば幸いです。
目次
- はじめに 「自分の経験」を書いていく
- 労働と私のあいだ
- なぜ僕は労働で幸せになれなかったのだろう
- 人生、再考〜心を壊した男の再生記〜
- 自分のままで、生きていきたい
- とりあえず生かす、それだけ頑張りたい
- 仕事と僕のこと
はじめに
本書の冒頭に収録している「はじめに」を全文掲載します。
「自分の経験」を書いていく
すずひら
「みんな、もっと『自分の経験』を書いてくれないかなあ」
僕は常々、そう思っている。
そう言うと、「自分は普通に生きてきた一般人だから、自分の経験なんて書いたって面白いものにならないよ」と感じる人が多いのではないか。でも僕は、「普通に生きてきた一般人」と自分のことを認識しているような人の経験談こそ読みたい。
もちろん、特殊な経験や波乱万丈な展開を読みながらハラハラドキドキするのは面白い。でもそれは、プロの作家によってフィクションとして作り込まれた小説で十分に間に合っている。僕が不足を感じているのは、自分と同時代の同じ社会に現実の存在として今まさに生きている人の、一見すれば平凡な、しかし自分事として身近に感じられる人生が込められたノンフィクションだ。
そういうものを、もっと多く読みたい。そして「みんな色々と苦労しながらも、頑張って生きてるんだなあ。自分も頑張ろう」と刺激を受けたり、「その気持ち、すっごいわかる。なんで今の社会ってこうなんだろうね」と共感したり、「事例の共有、ありがとうございます。同じ社会で生きている立場だからこそ、参考になりました」と役立たせてもらったり、そういうことをしたい。
人に書いてほしいなら、まずは自分が書くべきではあるだろう。そして自分の作品を通して、「一般人の経験だって、面白いのだ」と実証すべきだろう。
ということで、僕は本当に自らの経験を本に書き、出版した。電子書籍での個人出版や、紙の本での個人出版、さらには個人出版した本へ加筆修正して、出版社からも出版していただいた。
それらの本を通して、一部の方々に対してではあっても「一般人の経験だって、面白いのだ」と実証できたと思える。ありがたいことに、自分の本を読み、共鳴してくれた方々との繋がりが今の僕にはある。
そこで、僕は閃いた。そういう方々と一緒に「自分の経験」を書いた合同本を作れば、共通する部分と独自の部分が混ざり合った面白い本になるのではないか、と。共鳴はしても、具体的な経験は決して重ならない。
「みんな、もっと『自分の経験』を書いてくれないかなあ」という気持ちも満たせる。自分の企画でみんなに書いてもらっちゃおう。
そんな考えのもと、作ったのが本書だ。つまり本書には、複数人の「自分の経験」が書かれている。
具体的なテーマは、僕がこれまで書き、共鳴してもらえた本と同じく「どう働き、どう生きるか」である。
この本には、万能なノウハウや奇抜な体験談は、きっと含まれない。
でも、あなたと同時代の同じ社会で今まさに生きている人の実感なら詰まっている。そういう本を読みたい方へ届けられたら嬉しい。その気持ちで、書いていく。
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出版履歴
2026年03月31日:第2版発行
2026年05月31日:第2版 第2刷発行





